バストラインは接ぎ(はぎ)で決まる!カップを形づくる接ぎ(はぎ)について【下着の基礎知識No.03】

接ぎについて

ブラジャーのカップは立体的なバストを平面的の組み合わせで作ります。
この、縫い合わされた状態を「接(は)ぎ」と言います。
カップの接ぎ方にはいくつか種類があり、布を縫い合わせる方向によって出来上がる造形性(シルエット)に違いが出てきます。
大きく分けると以下のものになります。

接ぎの方法

横接ぎ

横接ぎ

カップを上下で縫い合わせたカップ。
全体的に丸みのあるシルエットになる。
上から見ると脇から胸の中心までこんもりした形になる。

斜め脇接ぎ

斜め脇接ぎ

カップを上下で縫い合わせているが、脇に向かって斜めに縫い合わせているカップ。
脇側をシャープなラインにする。
斜めの角度や形によってシャープさや胸の丸みの位置が変わってくる。

縦接ぎ

縦接ぎ

カップに対して、布を縦に縫い合わせたもの。 上から見るとカップの丸みが少なく、尖った形になる。 前、脇がシャープに。

接ぎの枚数

カップの造形性を、何枚の布で作っているのかで呼び方が変わります。
2枚なら「2枚接ぎ」、3枚なら「3枚接ぎ」となります。
実際にブラジャーを販売している店舗やサイトでは、横、縦という接ぎ方の造形よりも、こちらの「●枚接ぎ」を説明しているものが多いです。

2枚接ぎ

2枚接ぎ

縦接ぎの場合は、シャープなバストに。
横接ぎの場合は丸みのある優しい印象に。

3枚接ぎ

3枚接ぎ

一般的に販売されているブラジャーで、最もポピュラーなものといえるものです。
上カップが1枚と、下カップが2枚の構成になります。
3枚の布が交わる部分が上の方にあると、バストがシャープな印象に。

4枚接ぎ

4枚接ぎ

さらに立体的な構造になり、機能的にも幅が広がります。
4枚目をサイドに配置して、バストを内側に寄せる機能があるものも。
バストの下垂やボリュームダウンにお悩みの人は、機能で探してみては?

接ぎで変わるバストの形

カップの接ぎは、実は表面を見ただけでは分かりません。
レースでカバーされていたり、裏側はパッドポケットで見えないこともあるからです。

接ぎで変わるバストの形

接ぎで変わるシルエット

接ぎ合わせる角度や布の枚数で、カップの形が変わります。
メーカーやブランド、商品ごとでも違うため、その種類は膨大なものになります。
つまり、言ってしまえば商品の数だけ、バストの見え方も微妙に変わってくるということ。
同じサイズなのに、バストラインが違うブラジャーはカップの接ぎに違いがあるのかもしれませんね。

補整機能の調整も

年齢や体質、骨格や体形でも自分に合ったカップの接ぎは変わってきます。
「サイズは合っているのにきれいなバストに見えない」や、「なぜかカップの上側がスカスカしている」という場合は、カップの形や機能が合っていないのかもしれません。


色んな接ぎでカップを形成しているのがわかったでしょうか?
理想のバストラインを目指して下着選びに悩んだら接ぎの種類を思い出して参考にしてくださいね。

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