フィッターに聞いてみた!盛らずにキレイな谷間ができるブラは?

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自然に盛りたい人が心配していることは?

ボリュームのあるバストには憧れるけれど、いかにも「ブラジャーで盛っている」と分かってしまうのは避けたいですよね。できれば、自分のバストだけでキレイな谷間を作りたいもの。

そこで大切になってくるのが「ブラジャーを正しく着けて、バストのお肉をしっかり収めること」なのです。ポイントをお伝えしましょう。

  1. 上半身を前に傾けてからバストにブラジャーを当てる ポイント1
  2. ワイヤーをバストの付け根(バージスライン)に当て、アンダーバストの位置を決めてからフックを留める
  3. 両脇や背中のお肉も手ですくうようにしてカップに収める ポイント3
  4. ストラップは少し短めに、指1本がスムーズに動かせる程度に調節する ポイント4
  5. フックは「少しきつい」と感じる位置で留める ポイント5

ただ、谷間を作りたいからといって着け心地の悪さや締め付け感を我慢するのはNG。

ブラジャーを正しく着けても、谷間ができるどころか「カップが浮く」「脇にお肉がはみ出している」「アンダーが食い込んで苦しい」などのお悩みがある人はいませんか?

そのブラジャーは、あなたの今のサイズや骨格に合っていない可能性があります。

体にフィットしないブラジャーを着け続けていると、血行不良やバストの成長を妨げる原因に繋がってしまうことも。

そこで今回は、快適な着け心地と自然な谷間作りを叶えるブラジャーをご紹介します。ランジェリー選びのプロであるフィッターのアドバイスもありますので、ぜひチェックしてくださいね。

自分のバストで谷間を作れるブラ、どんなタイプがある?

「盛りブラ」など谷間メイク機能が高いブラジャーは締め付け感が気になる、またナチュラルなバストシルエットが理想という人は、ブラジャーの構造に注目してみることをおすすめします。

ポイントは、前中心とワイヤーの形です。詳しく見ていきましょう。

前中心をチェック

前中心とは、ブラジャーの左右のカップが繋がった中心部分を指します。ブラジャーには前中心が高いタイプと低いタイプがあるのをご存じですか?

前中心の高さ

前中心が高いとワイヤーが谷間の高い位置まで来るため、バストを支える土台の部分が広くなり、安定感があります。

一方、前中心が低いタイプは安定感が低くなるものの、着け心地がラクで自然なバストメイクが叶います。

ワイヤーをチェック

前中心と関係が深いワイヤーにも2種類があります。

「U字ワイヤー」は、その名の通りワイヤーがUの形をしており、ブラジャーの前中心から脇にかけて入っているもの。バストを下からぐっと引き上げるように支えます。

バージスラインにフィットしてズレにくく、バストの高さを出しやすいのもポイント。

もう一つの「L字ワイヤー」はアンダー部分から脇にかけて入っているタイプ。谷間までワイヤーの固い部分が当たらないため圧迫感が少なく、またバストを中心に寄せてボリュームアップできるのが特徴です。

ワイヤーの形

ご紹介した前中心とワイヤーを組み合わせることで、ブラジャーの補整力と着け心地は大きく変わります。

前中心が高い×U字ワイヤー

カップ全体を支えるように長くワイヤーが入っているため、前に上にとバストを寄せ上げてしっかりボリュームアップできます。

安定感十分の着け心地である一方、骨格や体型によってはワイヤーが谷間に当たって痛みを感じやすい場合も。

前中心が低い×L字ワイヤー

「プランジブラ」とも呼ばれるブラジャー。みぞおち部分の痛みが少なく軽やかな着け心地で、前中心やカップの浮きが気になる人にもおすすめ。

中央にボリュームを集めやすいので、離れたバストでも無理なく谷間が作れます。

前中心とワイヤーのほか、ブラジャーの構造として注目したいのが「脇高機能」。左右のカップサイドを高く設計することで、脇に流れやすいお肉もカップに収め、より谷間を作りやすくなります。

さらに脇や背中のラインがスッキリするので、バストシルエット全体が整うメリットも。ブラジャーを選ぶ際は、「前中心」「ワイヤー」の種類、そしてサイドデザインも確認してみてくださいね。

あなたはどちら?骨格も影響するバストのつき方を知ろう

ここまでキレイな谷間を作るブラジャーのチェックポイントをお伝えしてきましたが、ブラジャーを選ぶ上で大切なことがもう一つ。それは、自分の体型や骨格を知り、それに合ったブラジャーを探すことです。

最近は自分に似合うファッションを見つける手がかりとして骨格診断を受ける人も増えているとか。

ブラジャーも洋服と同じで、生まれ持った骨格とそれによって異なる体型、つまりバストの「つき方」を理解しておくと、よりフィットするものに出合えるのです。

胴体部分を水平に切り、上から見たところを想像してみましょう。円に近い形が「筒型タイプ」です。

筒型タイプの特徴

筒型タイプ
  • 体の幅が狭くて厚みがあり、太って見えやすい
  • バストの輪郭が狭いので、谷間ができやすい

立体的でゴージャスな印象の筒型タイプ。無理にバストを寄せなくても谷間が作れるので、様々な種類のブラジャーから選べます。

プランジブラのように柔らかな着け心地のブラジャーもOK。ただ、乳頭が外に向かって付いている人は、サイドラインを整えられる脇高デザインのブラジャーがおすすめです。

バストの輪郭が狭いので、ワイヤーの幅にも注意が必要です。バストの輪郭よりも広いものを選ぶと、バストラインが横に広がり太って見えてしまうことも。

試着の際にはワイヤーとバージスラインが合っていることを確認し、服を着てシルエットもチェックしましょう。

そして、体の幅が横に長く、楕円のような形が「扁平型タイプ」。日本人に多い骨格です。

扁平型タイプの特徴

扁平型タイプ
  • 体の厚みがなく、薄く平べったい
  • バストが左右に離れ、バストトップ位置が低い

細く華奢な印象の扁平型タイプは、残念ながら谷間が作りにくい体型です。バージスラインが広いので、お肉も左右に広がってしまいがち。

だからこそ、しっかりバストメイクできるブラジャーを選びましょう。かといって、バストの輪郭を狭く見せようと骨格に合わないブラジャーを無理に着けるのはNG。

ワイヤーが肌に食い込んで痛みが出たり、カップからお肉が流れ、かえってシルエットが崩れたりする場合もあります。

ワイヤーの円周が大きめで無理なくバージスラインにフィットするものや、前中心がやや低めのものなど、着け心地も重視して選んでくださいね。

扁平型タイプはバストが横に広がり高さが出にくいので、バストにボリュームがないと思いがち。それでも、自分の骨格を知り、合うブラジャーを見つけることで、谷間のある美しいバストラインを手に入れられますよ。

フィッターに聞いてみた!骨格とお肉の関係

骨格や体型は一人ひとり異なるもの。

HEAVEN Japanが運営する『試着体感サロン』で、数多くのお客さまのフィッティングを担当してきたフィッター・大橋に、骨格と谷間の作り方について聞いてみました。

サロン

Q.ファッションアイテムを選ぶ際などに取り入れられている骨格診断は、ブラジャー選びでも参考になりますか?

A.骨格診断は「全身のスタイル×アウターコーディネート」の相性を示したものなので、そのままブラジャーにも代用するのは難しいかなと思います。

骨格診断

ですが、骨の形状とバストのつき方で谷間の作りやすさが変わることは確か。特に影響が大きいのが「胸骨」で、その形状によっておすすめするブラジャーも異なるほどです。

胸骨とは、肋骨の中央にある縦に長い骨を指します。鎖骨の中心からバストの下まで、指3本くらいを使ってなぞってみてください。

バストトップより上の方に胸骨が出ている人は、いわゆる「鳩胸」で谷間を作りにくいタイプです。

ただ、谷間が全く作れないわけではありません。

鳩胸さんはもちろん、乳頭が外側を向いているハの字型や離れ胸の人も、バストにお肉をきちんと集めてくれるブラジャーを着用すれば大丈夫ですので、諦めないでくださいね。

Q.そもそもお肉が少ない、バストが小さい人はどうすれば良いでしょうか?

A.バストにお肉がしっかりある人の方が谷間は作りやすいですが、実は「自分はプチ胸」と思っている人はお肉がブラジャーから流れてしまっていることが多いのです。

プチ胸

「まだ若いからお肉が流れているはずがない」と思う人もいるかもしれませんが、そんなことはありません。

近頃は、バストが成長し始める10代からカップ付きキャミソールを着用している人も多く、本来バストにあるべきお肉が背中まで流れている場合も。

ブラジャーは、バストのお肉を正しい位置にキープするバストケアの役割も持っているので、ぜひ活用してほしいですね。

ブラジャーと併せて育乳ケアも有効です。

バスト専用クリームでのマッサージや大胸筋を鍛えるエクササイズがおすすめ。バストにお肉がつきやすくなり、ボリュームアップが期待できます。

Q.年齢を重ねるとともに、お肉はさらに流れやすくなってしまうのでしょうか?

A.そうですね。加齢によって背筋が衰えたり、また妊娠・出産に伴い骨盤のゆがみや上半身の筋力低下が起きたりすることで、バストにお肉を固定する力が弱まってしまうのです。

肉質も柔らかく、逃げやすくなりますので、キレイな谷間を維持するためにもバストケアが欠かせません。

バストケア

シルエットが揺らぎやすい時こそ定期的にサイズチェックを行い、サポート力やフィット感に重点を置いてブラジャーを選んでいただきたいと思います。

フィッターがおすすめする谷間メイクブラ5選

続いて、フィッター・大橋がおすすめする骨格や体型別「谷間メイクブラ」5選を教えてもらいました。自分の胸骨の位置や肉質をチェックしつつ、参考にしてみてくださいね。

とにかくお肉が柔らかくて流れやすい人は、
元祖脇肉キャッチャー

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脇高設計と2本のサイドボーンが、脇や背中に流れがちなお肉も逃しません。

谷間メイクと同時にバストの広がりも抑え、サイドラインやバックシルエットもキレイに。3Dワイヤーがバストの輪郭にピタリとフィットし、谷間部分が痛くなりにくいのもポイント。

「下垂が気になる人にもおすすめ。バストをぐっと持ち上げつつ、しっかりお肉を中心に集められますよ」。

デコルテが薄くて寂しい印象の人は、
ハリジェンヌ

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デコルテ痩せが気になる人には、バルコニーブラがおすすめ。その名前のとおり、バルコニーのような高い位置にバストが作れるブラジャーです。

やや深く狭い幅のワイヤーがバストを囲んで上へと持ち上げ、谷間だけでなくデコルテメイクも可能に。

カップの上側ラインが水平になっていてデコルテ部分が広くあいているので、ふっくらとしたバストをより美しく見せてくれる効果も。

「離れた胸も驚くほどぎゅっと集めてくれるブラジャー。憧れの“まんまるバスト”になれます」。

柔らかい肉質だけれど、自然な谷間を目指したい人は、
SELFIT BRA

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パッドの圧迫感やカップの浮きが気になる人にピッタリなのが、ノンパテッドブラ。軽い着け心地とフィット感が魅力です。

ノンパテッドタイプは「安定感がイマイチ」「バストメイク力に欠ける」と思っている人もいるかもしれませんが、SELFIT BRAはバストの輪郭を整える3Dワイヤーと脇高デザインでホールド力は十分。

バストトップを透けさせない裏地付きで、ノンパテッドの不安要素を全てクリアしています。

「パッドやカップがないためブラジャーに入る容量が多くなり、プチ胸さんもナチュラルな谷間が作れます」。

自分のお肉だけでスマートな谷間を作りたい人は、
タニマドンナ

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デコルテまでふっくらとしたボリュームのあるバストよりも、シャープなバストシルエットが理想という人に。

4枚接ぎのカップで脇のお肉を集める「手ブラ寄せ機能」で、パッドなしでもふんわり立体的な谷間が作れます。

通気性の良いなめらかな生地で、心地よいフィット感も特徴の一つ。

「前中心が低いので、胸骨にワイヤーが当たりやすい人にもおすすめです。中心部分に施したクロステープがブラジャーをズレにくくし、谷間が長持ちしますよ」。

胸が小さいけれど、締め付け感のあるブラジャーは苦手な人は、
贅沢脇肉キャッチャー

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分厚いパッドが内蔵されたブラジャーは瞬時に谷間を作れますが、バストを圧迫し、かえってお肉をカップの外へ押し出してしまっている場合も。

パッドに頼らずとも自分のお肉で谷間が作れることを実感できるのが贅沢脇肉キャッチャー。

立体カップと2本のサイドボーンが集めたお肉をしっかりバストにキープする一方、脇や谷間部分の肌当たりを軽減するデザインや、なめらかで伸縮性のある生地など、快適な着用感にこだわったブラジャーです。

「小さい胸に悩んでいる人にも、まずトライしていただきたいアイテムです」。

一人ひとり違う体、「ぴったり」を探すにはプロの力を借りて

今回は、骨格やバストのつき方によってブラジャーの選び方や谷間メイクの方法も異なることをお伝えしてきました。

「胸骨のほか、バストのサイドラインや肋骨の形によってもブラジャーのフィット感は変わってきます」と大橋。

ブラジャーを試着する際は、様々なチェックポイントがあります。

「自分の体に本当にフィットしているのか自身が持てない…」という人は、ぜひHEAVEN Japanの『試着体感サロン』へお越しください。

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プロのフィッターがバストの実寸計測、ブラジャーの選び方や正しい着け方まで丁寧にレクチャーします。

フィッティングの際は、お客様一人ひとりの骨格や肉質を見ながら、本来バストにあるべきお肉を正しい位置に戻していきます。

ブラジャーを着けただけでバストのボリュームやシルエットが変わるため、お客さまから「今まで見たことがなかった谷間ができている」「こんなにバストのお肉が逃げていたなんて」と驚きや喜びの声が上がることも。

ブラジャーを着けることは、バストケアの一つ。いくつになっても谷間のある美しいバストラインを維持するために、時にはプロのアドバイスを受けてブラジャー選びを楽しんでみませんか?

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