「どうしてもここだけ痩せられない…」。もしかしたら、姿勢の悪さと骨盤のゆがみが原因かも?

どうしてもここだけ痩せられない…

痩せられないパーツ、それは姿勢が関係しているかも?

最近、ダイエット方法でよく耳にする「部分痩せ」。お腹や二の腕、脚など、自分が気になる「ぽっちゃりパーツ」を集中的にシェイプアップしようと、取り組んでいる人もいるのではないでしょうか。

しかし、どれだけ頑張っていてもなかなか痩せたい部分に効果が出ない…と困っている人はいませんか?実はそれ、「姿勢の悪さ」が原因かもしれません。

痩せられないパーツ、それは姿勢が関係しているかも?

長時間のデスクワークや、うつむいてスマホを見続けることで、私たちの体は知らず知らずのうちに姿勢が崩れています。自分が思う「ラクな姿勢」も、骨格としては不自然な形になっている場合も。

姿勢の悪さは、生活習慣の中で徐々に癖となり体に定着してしまいます。すると、日常的に特定の部分に負担がかかり、ボディラインの崩れだけでなく体調不良を引き起こす恐れもあります。

例えば、猫背の姿勢は頭の重みが首と肩に集中するため、肩こりの原因につながり、背中やお腹の筋肉を使わなくなるので太りやすく老けた印象になってしまいます。

立ち方や歩き方に癖がある場合は、脚の一部分にばかり負荷がかかって、脚のラインが変わってしまうことも。また、スマホを見る時にうつむきがちだと、首の痛みや二重アゴの原因にもなります。

このように悪い姿勢を続けていると、筋肉や骨格のバランスが崩れるため「どれだけダイエットを頑張っても効果を実感しにくい」「肩こりや腰痛が治らない」といった悩みが発生してしまうのです。

そこで今回は、姿勢が体に与える様々な影響、そして美しいボディラインや健康につながる「姿勢の整え方」についてご紹介します。

姿勢の悪さは体調不良の原因にも。まずは姿勢をチェック

コロナ禍で一気に加速したテレワーク。「通勤していた時よりも椅子に座っている時間が増えたせいか、腰痛や頭痛がひどくなったような気がする」など、体調不良を感じる人が増えています。

そして「ダイエットしているのに、ぽっこりお腹だけは解消しない!」という声も。一見、全く関係ないお悩みのように感じられますが、どちららも「姿勢の悪さ」が原因かもしれません。

体の不調やダイエット効果の薄さにお悩みの方は、一度自分の姿勢をチェックしてみましょう。

壁に背を向けて、頭とお尻が軽く触れるように立ってみてください。「正しい姿勢」とは、耳・肩・骨盤(骨が横に最も突き出ている部分)・くるぶし、この4点が縦一直線になっている状態を指します。

腰は程よくゆるやかなS字に湾曲し、壁と腰の間に手のひら1枚分の隙間が空いているのがベスト。この姿勢が、全身の筋肉がバランスよく使われている状態です。

一方、下記のポイントに当てはまる人は「正しい姿勢」が作れていない可能性大。自分がどの姿勢タイプか確かめてみてくださいね。

背中と首に負担大!猫背タイプ

背中と首に負担大!猫背タイプ
  • 背中が丸まって肩が壁につかない
  • アゴが前に出ている
  • 頭が下向きになる

この姿勢は背中が傾き首や肩に余分な負荷がかかるため、慢性的な肩こりの原因になります。また、腹筋を使っていないのでお腹がぽっこり出る・前傾姿勢でバストが垂れるといった問題も。

デスクワークや授乳などで長時間前屈みの姿勢になることが多い人は猫背になりやすいので要注意です。

太ももが痩せない原因かも?反り腰タイプ

太ももが痩せない原因かも?反り腰タイプ
  • 立つ時に胸を張りすぎている
  • 腰と壁に大きな隙間ができる
  • お腹が突き出ている

猫背タイプと違って胸を張っているため、一見良い姿勢に見えます。しかし、胸とお腹を突き出すことで腰が大きく反り、腰痛の原因に。

体の重心が前に傾くため、太もも前側の筋肉ばかり使うので脚が太く見えてしまう要因にもなります。立ち仕事が多い人によく見られるタイプです。

筋力不足で背中がぺったんこに!平背タイプ

筋力不足で背中がぺったんこに!平背タイプ
  • 背中の全面が壁についてしまう
  • 首を前に突き出している
  • 下腹だけが出ている

こちらの体勢、実は筋力全体のバランスが崩れている状態。

本来、背骨は体の前面・背面の筋肉に支えられて程よいS字を描くものですが、筋力が足りないと背骨の曲線を保つこともできません。逆に激しい運動をしすぎても平背になってしまいます。

筋力不足は疲れが溜まりやすくなったり、お腹やお尻の下垂の原因になったりすることも。座り仕事や正座をすることが多い人、日常的に運動不足の人に多いのがこのタイプです。

あなたが当てはまるものはありましたか?

姿勢の癖はすぐに直せるものではありませんが、日頃から少しずつ意識してみましょう。鏡を見る時に体を横からも映してチェックするなど、正しい姿勢を習慣づけるようにしていきたいですね。

姿勢だけじゃない、骨盤のゆがみも要チェック

姿勢と併せて注目してほしいのが「骨盤のゆがみ」。そもそも骨盤とは、仙骨・寛骨・尾骨の3つの骨によって構成され、体の中心で上半身と下半身をつなぐ役割を持っています。

骨盤がゆがむ原因は、日常生活での姿勢や動作の癖。例えば、脚を組んで座ったり、片方の足に体重をかけて立ったりしていると、骨や筋肉をゆがめてバランスを保っているため、土台となる骨盤もゆがんでしまいます。骨盤の結合部がずれたり、ゆるんだり、あるいは向きが傾いたりする場合も。

姿勢だけじゃない、骨盤のゆがみも要チェック

ゆがみが起こる場所によって、内臓が圧迫されて血流が悪化し内臓機能が低下したり、内臓の位置が下がって下半身太りにつながったりと、さまざまな症状が現れます。

特に内蔵機能が低下してしまうと、消化不良や生理不順、代謝低下といった体調不良の原因に。さらに、筋肉バランスが崩れると、体の一部分に力が入って、肩こりや頭痛、腰痛に悩まされる恐れもあります。

このように、美容だけでなく健康にも悪影響を及ぼす可能性がある「骨盤のゆがみ」。

ゆがみ方には個人差がありますが、今回は代表的な「前傾タイプ」と「後傾タイプ」の2つをご紹介します。自分に当てはまるかどうかチェックしてみましょう。

前傾タイプ

体の重心が前に集中した、前のめりの姿勢。バランスをとるために体が後ろに反り、骨盤が前に突き出ている状態です。

前傾タイプ

普段ヒールの高い靴を履いている人に多いとされ、また妊娠中でお腹が出ている時も体が前に傾くため、この体勢になりやすくなります。出産後も姿勢が直らず、骨盤が前傾したままの状態が続いてしまうことがあります。

後傾タイプ

前傾とは反対に、骨盤が後ろに倒れてしまっている状態を指します。

後傾タイプ

デスクワークなどで長時間座っている時、腰が疲れてきたからといって「ずっこけ座り(仙骨座り)」をしていませんか?

座る際の正しい姿勢は、椅子に深く腰掛けて、背中は背もたれに軽く触れる程度。耳と肩、骨盤が一直線になっている状態です。

対して「ずっこけ座り」とは、椅子の背もたれに体重を預け、座面ギリギリまで腰を前に突き出す座り方のこと。この姿勢を長く続けていると骨盤が後ろへ傾く原因となります。

椅子に座っている時間が長い人は要注意。さらに、運動不足による下半身の筋力低下も、骨盤が後傾する一因です。

このように、骨盤のゆがみと姿勢は密接に関係しています。

前傾タイプは反り腰の姿勢になってお腹が前へ出てしまい、一方の後傾タイプは下腹だけが突き出た状態に。結果、どちらも「ぽっこりお腹」のシルエットができてしまうのです。

姿勢や骨盤のゆがみでボディラインが崩れ、太った印象を作っているのだとしたら、とてももったいないですよね。

キレイへの第一歩は、体のゆがみを正すことから

お伝えしてきたように、姿勢の悪さや骨盤のゆがみは、筋肉のバランスに影響します。一部の筋肉を使いすぎている一方で、ほとんど使っていない筋肉もある状態です。

キレイへの第一歩は、体のゆがみを正すことから

負荷がかかり硬くなった筋肉は血管を圧迫し、血行悪化の要因に。また、一部の筋力は低下して太りやすくなり、体力が落ちて疲れが取れにくくなります。

すると、体を動かす意欲を失ってさらに運動不足になったり、せっかく体を動かしても効率良く筋力を鍛えられず、なかなか結果が出なくなったりと悪循環に陥ってしまうのです。

だからこそ、まずは自分の姿勢が正しいかどうかチェックし、体のゆがみを直すことが大切。姿勢や骨盤の位置を改善することは、体を支える筋力、そして体内を駆け巡る血流を整えることにつながります。

肩こりや腰痛といった、日常の「何となく不調」も解消され、運動する気力も湧いてくるはず。まずは、日頃の習慣を見直すところから始めてみましょう。

硬くなった筋肉をほぐして、骨盤リセット

では、骨盤のゆがみを整えるにはどうすれば良いのでしょうか?姿勢を改善するだけで解決できるか不安という人は、骨盤周りの筋肉をリセットしましょう。

ゆがみによって使われていなかった筋肉を動かすために、急に激しい運動をするのはNG。まずは、ほぐす期間が必要です。

骨盤矯正へ通いプロに頼るのも一つの手ですが、おすすめは自宅で簡単にできるストレッチ。今回は「猫のポーズ」をご紹介します。

猫のポーズ

  1. 四つん這いの体勢になります。この時、両手は肩の真下に、両膝は腰よりも後ろに置くようにしましょう。両手・両膝は肩幅くらいに開き、腕と太ももは床と垂直になることを意識してください。
  2. 息を吸いながら視線を上にあげ、グッと腰をそらせて30秒ほどキープ。呼吸はゆったりと、深呼吸を繰り返します。 猫のポーズ
  3. 息を吐きながら、今度は背中を丸めます。この時、おへそをのぞき込むことを意識して背中を引き上げてください。引き続き、深くゆっくりと呼吸しながら30秒ほどキープします。 猫のポーズ
  4. 【1】~【3】を5回繰り返します。

猫のポーズは、背中と腰回りの筋肉をほぐしてくれるので、正しい姿勢を保つための土台となります。さらにリラックス効果も期待されるので、デスクワークで固まった体をほぐすのにも最適。

ベッドの上でも気軽にできるストレッチなので、朝起きた時や寝る前など、ぜひトライしてみてくださいね。

正しい姿勢で、全身美しく健康に

いかがでしたか?今回は、正しい姿勢と骨盤の位置が美容や健康につながる、ということについてお伝えしてきました。

日頃から姿勢に気をつけたり、定期的にストレッチで筋肉をほぐしたりすることは、普段使わなかった筋肉が鍛えられ、引き締まったボディラインの維持にもつながりますよ。

そして、正しい姿勢を意識しやすくするために、下着でのサポートもおすすめです。

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